小田原♪-2
★小田原♪-2
雨が心配だったのに、その気配濃厚なのに、傘を使う場面はほとんどなし。
よかった…。
小田原城を箱根口から出て、国道1号へ。
国道沿いには面白いお店がずら~。
たぬき♪
陶器のお店。
こちらは大正10年創業のパン屋さん。
うす皮あんぱんの柳屋ベーカリー(ヤナギヤベーカリー)。
大正10年ってことは、翌々年の大正12年には関東大震災…。
このお店も倒壊して国道1号に崩れてた。
まわりのお店もことごとく…、そんな写真が置いてあった。
このエリアでは根府川駅と機関車、客車ごと海に没したり、山津波に襲われ
たり、さらには小田原の市街地も被害甚大だった。
関東大震災…。
東京などの火事による被害が大きいこともあって…。
今まではっきりとは知らなかったのだが、震源地は小田原市付近の相模湾という説
が有力なのだとか。
だからなのだろう、小田原市には震災に関するモニュメントがあちこちにある。
・柳屋ベーカリー(小田原市)/食べログ
思わず買ってしまった♪
餡がたっぷり、皮は薄くて美味しかった♪
もちろん、牛乳ごっくん♪
店の前の国道1号を西に向かうと、そこは箱根。
ここからも箱根の山がすぐそこに。
途中、東海道線や小田急線、いや箱根登山鉄道のガードをくぐると箱根方面。
ガード手前を左折すると国道135号で、早川、石橋、根府川、江之浦、真鶴♪
小田原といえば、ういろう。
まるで、お城♪
ういろう・外郎博物館。
今日はあいにく定休日。
隣の自販機。
ういろうといえば名古屋が有名だけど、実は発祥はここ小田原。
「ういろう」といえば、昔は薬。
必ず調剤薬局がくっついてる。
室町時代に中国台州(湖南省)から日本に移住した医師の陳延祐の子孫が、
小田原北条氏に招かれたのが小田原外郎家(ういろう)のはじまり。
現在の24代外郎藤右衛門に伝えられた丸薬&菓子の“ういろう”は600年の
歴史がある由緒正しい『ういろう』…。
小田原城かと思えるような外郎家の建物は江戸時代の錦絵にも出てくる建物。
徳川家康の目にもとまったとか。
やはり、こちらも関東大震災で倒壊…。
10年ほど前だったか、北条時代の八棟造りを再現したもの。
・外郎博物館・ういろう公式サイト
◆
うんちくタイム~♪
こちらの外郎家につながるといわれている「ういろう商人」崇雪。(いきなり…。)
江戸時代初期、その崇雪が陶酔していたのが西行法師。
西行法師といえば、NHK大河ドラマ「平清盛」で藤木直人演じる佐藤義清
のことであり、わずか23歳で出家し、後に西行となる。
清盛とは仲のよい同僚ってとこか。
その崇雪が西行法師を慕って造ったのが大磯の鴫立庵。
そして、自分の祖先の出身地である中国湖南省にある洞庭湖のほとり湘江
の南側を湘南といい、大磯がこの地に似ているところから、ここを湘南と
呼んだのが起源のよう。
つまり、ういろう、外郎家につながる人物がこのエリアを湘南と名づけた。
この人がいなかったら、湘南という言葉は存在しなかった…。
湘南の起源は外郎家にあり♪
~過去記事より抜粋【OISO・大磯♪ 2008.06.28】~
松並木から少し東に大磯町役場、そして”鴫立沢”交差点。
この交差点の海側が、鴫立庵のある鴫立沢♪
山側に行くとJR大磯駅。
先日の記事でも、書いたけど、この鴫立庵が湘南発祥の地。
著盡湘南清絶地♪ 2008.06.22 から…
湘南の語源は、大磯にある。
それは、江戸時代初期1664年に建立された標石。
場所は国道1号沿いで、JR大磯駅への西側からの入口の、その名も鴫立沢
交差点付近。
鎌倉時代の有名な歌人・西行法師が「こころなき 身にもあわれは しられけり
鴫立つ沢の 秋の夕暮れ」という和歌を詠んだ地。
時は流れ、江戸時代初期、小田原のういろう商人である崇雪という俳人が西行
法師を慕って、この大磯・鴫立沢のほとりに草庵を建立し、後に鴫立庵と呼ばれる
ようになる。
鴫立庵は、京都の落柿舎、滋賀の無名庵とともに日本三大俳諧道場の一つと
いわれています。
もちろん一般人も見学できます。
※大人100円、子供50円。 9:00~16:00・年末年始以外は無休。
”湘南”はというと、この崇雪が庵の脇に建立した標石にその名が刻まれている。
「著盡湘南清絶地」という表現。
これは推測の域を出ないが、崇雪の祖先の地、中国湖南省にある洞庭湖の
ほとり湘江の南側を湘南といい、大磯がこの地に似ているところから、ここを
湘南と呼んだのが起源のようです。
江戸時代初期の頃から湘南と呼ばれるようになり、現在に至る間には、いろいろ
と紆余曲折もあるようですが。
わりと最近まで、相模川を挟んで西側(今の西湘)が湘南と呼ばれていたのですが、
徐々に逆転して、今では東側が湘南のように言われています。
■関連記事
・OISO・大磯♪ 2008.06.28
うんちくタイムおわり~。
■
御幸の浜♪
東京・横浜方面から国道1号でやって来た場合、この辺りでは驚き…。
まずは小田原城大手門跡の小田原市民開館前の交差点はT字路で左折させられる。
右折すると小田原駅前に。
左折後、300mくらいで、次は右折。
左折してしまうと、とんでもなく狭い商店街のような…異次元の世界…。
…小田原市内はいかにも城下町らしく、常識的に動くと城に辿り着けない。
これって、よそ者泣かせ…。
こちらは最初の左折させられる小田原市民開館前の交差点。
左折してすぐの交差点。
200m先で右折する予告の標識が。
本町交差点。
ここを右折。
前にはメガネスーパーの本社が、さらにその向こうには箱根の山がくっきり。
ひたすら直進すると箱根へ。
この沿道には柳屋ベーカリー、ういろう博物館など老舗が立ち並ぶ。
振り向くとこんな感じ。
この辺りには1ブロックごとに海抜表示。
ここは200mもいくと西湘バイパス、そして、御幸の浜。
きれいな海岸に出られる。
この表示を見て、つい、高い建物をチェックしてる自分がいた。
本町交差点脇には小田原宿なりわい交流館が。
こちらで情報収集、そして、冷たい水をいただいた。
小さな商店街、かなり古い店が立ち並ぶ。
よく続いてるもんだと…。
小田原かまぼこ通り界隈…♪
そんな一角にあの「籠清」の本店が。
創業190年というから、びっくり。
小田原蒲鉾といえば、創業150年を迎える「鈴廣」や、なんと創業450年の
「みのや吉兵衛」が。
丸う田代だって創業140年、この近くに本店がある。
みのや吉兵衛の場合は、信長の時代に滅ぼされた浅井家一族といわれてる。
かろうじて、あの「ういろう」の外郎家を頼って小田原に移り住んだと。
当時はいかの塩辛、梅干を扱いはじめたのが起源で、その後、蒲鉾も。
みのや吉兵衛の店はあちこちあるけど、小田原駅前店を見れば分かるように
塩辛を前面に。
小田原の土地って、こういう長い歴史を感じるものがてんこ盛り。
ま、保守的ということでもあるんだろうけど。
でも、こういう保守的なら大歓迎、美味しいものを守っていくのなら、保守的
いいじゃない…。
伝統という言葉も…かな。
しかし、この後もいろいろ見てまわるけど、どこも関東大震災にて倒壊とか、
亡くなったとか、あの90年前の震災が語り継がれてること。
東京や横浜だって、関東大震災で甚大な被害にあってるさ。
それなのに、東京、横浜ではあまり語られることが少ない、いや、皆無に近い。
小田原では個々のお店や会社で、必ずといっていいほど語られるのだ。
小田原市の南西部、あの根府川駅は関東大震災で悲劇が発生したけど、
改札横には「関東大震災殉難碑」があって、今でも花が絶えない。
歴史が止まったかのようにも見えるけど、そんなことはない…。
神奈川県西部の中心地として、その役割を充分に果たしている都市。
前へ進むことの重要性を見せつけるかのようでもある。
やはり、小田原市付近の相模湾が関東大震災の震源地ということに起因して
いるのか…。
・小田原かまぼこ通り
・小田原かまぼこ通り/fb
創業190年。
個人的には「籠清」大好き♪
・籠清(小田原市)
店内であれもこれも♪
昨夜の夕食でもいただいたけど、ホント美味しい♪
籠清のハス向かいには鰹節の籠常。
街かど博物館「かつおぶし博物館」でもある。
まもなく創業120年。
店の前にくるとかつお節の匂いが~。
商店の店先に貼ってあったポスター。
平塚の七夕まつり♪
今年は7月6日(金)、7日(土)、8日(日)開催。
最近、ネットでよく知られるようになった骨董カフェ春慶。
ここからオカモチでコーヒーを運んで、御幸の浜で海を見ながらお茶できる。
・骨董カフェ春慶
国道1号に。
東京87km、横浜55km…。
東京87kmとは…。
小田急ロマンスカーで新宿駅へ、最速でも1時間6分(多分…)。
JR東海道線の快速で東京駅まで1時間半。
あの明治製菓の方たち、1時間半もかけて通勤してたんだ。
ドアトゥドアなら2時間…。
それでも、小田原から離れたくない心境…。
やっぱり、いいとこなんだろな…。
小田原というと、柳沢慎吾と阿藤快がご当地出身として代表格。
どちらも親しみやすい人柄。
もっと洒落た有名人はいないのかと思ったけど、いやいや、彼らは充分
小田原を代表する顔になってる。
菜の花、見つけた♪
そうそう、国道1号走ってると結構気になる存在。
駅前にもあるんだけど、最近、クルマでもアチコチで目にするこのイラスト。
ママはここの湘南ゴールドのバウムクーヘンを買いたいと。
・菜の花(小田原・箱根)
この春、箱根・森のバウム/ルッカの森がオープンして、「菜の花」はバウム
クーヘンも売りはじめた。
今回は湘南ゴールドソフトバウムを♪
あの、買い物ばかりでスーパーで買い物した状態なんですけど…。
こちらは明治26年(1893年)創業のだるま料理店。
来年は創業120年。
こちらも、関東大震災で倒壊したと…。
3年後、なんとブリの大漁で得た資金で建物を再建したと。
ブリの大漁って…。
一回の漁で30,000尾とか獲れるんだとか。
当時は全国各地でブリの大漁に湧き、ブリ長者が溢れた時代。
こちらの建物は昭和元年築の有形文化財。
・だるま料理店(小田原市)
小田原駅の方へ。
途中であのギョサンのお店。
ギョサン=「漁業従事者用サンダル」。
この言葉、小笠原で生まれたようだ。
ま、今じゃ誰でも履いてるけど。
こんなお店でさえ(失礼)、大正7年創業だって…。 つまり、94周年。
・ギョサン/マツシタ靴店(小田原市)
・ぎょさんネット(通販サイト)
いいなっ♪
よく見たら仏壇屋さん…。
でも、いい感じのお店。
小田原駅から放射状にいろんな道路。
どれもこれも、商店街に見える。
商店街じゃないにしても、両側には店が並んでる。
この街はなぜ、こんなにもたくさん店があるんだろ…。
経営が成り立ってるとしたら、それも驚き…。
そういえば、かなり昔、ここには丸井もあった。
丸井があったなんて凄い。
長崎屋もあったけど、ご存知のとおり、ドンキに…。
地元の中村屋、あるいはナック中村屋なんていう店ががんばってる。
ショッピングモールなんて、ここには似合わないけど、巡礼街道には…。
…今では、素敵な店なら巡礼街道に揃ってる。
それでも、ここでないとならない店があるんだろう…。
こちらはちゃんとした商店街。
駅前からは賑やかな錦通り。
さらにはお堀端通りも。
ランチしたお店はお堀端通り。
ここは駅前、右手には土産物屋などが。
その先の信号機のとこを右にいくとお堀端通り。
いちばん賑やかな錦通り。
ここは一方通行でクルマが通れる。
駅前のそば処、寿庵(ことぶきあん)。
いかにも老舗…♪
こちらは大正9年(1920年)小田原駅開業と同時にオープンした老舗。
創業92年…。
・そば処 寿庵(小田原市)/食べログ
・寿庵(小田原市)/0465.net
あの干物の山安・小田原駅前店♪
もちろん、買いました…。
もうすぐ駐車場だからいいけど…。
こちらも、老舗なんだね…、文久3年って1863年。
なんと、来年は創業150年。
・ひもの山安
みのや吉兵衛の塩辛屋さんもこの並びにあった。
街かど博物館・塩から伝統館として。
駅前の店でワインを…。
春先に一夜城ヨロイヅカファームで買ったレモンワインが美味しかった。
このエリア限定販売…。
それと、やはりこのエリアでしか手に入らない湘南ゴールドワインも♪
もう、かなり買い物袋がかさんで…。
小田原市内をあちこち…♪
そして、小田原のあれもこれも…♪
たまには、こんな「旅」もいいもんだ♪
~~ 完 ~~
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コメント
mayuさんへ
休む予定はしてなかったのに、いざ休みに突入すると…。
本当に、あっという間…ですね…
楽しく過ごせました
土日はまったりの予定です。
mayuさんは乗鞍ですね~
気をつけて行ってらっしやい。
投稿: ゆ~ちゃん♪ | 2012/06/22 23:47
お休みもあっという間でしょう。
楽しい時間はあっという間ですよね。
週末はいづこへ??
私は乗鞍へ。4時間かけて、行ってきますね。
投稿: mayu | 2012/06/22 15:06