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2020/09/29

せとうちバス…♪

★せとうちバス…♪

晴れ♪

昼間は暑かった…。
でも、夜は涼しい。




せとうちバス…♪

ありがとう 「加茂線」バス、西条・30日の廃線前にお別れセレモニー

愛媛県西条市中心部と、山あいの国道194号沿いにある加茂地区を結ぶ瀬戸内運輸
(今治市)の路線バス「加茂線」が30日に廃線となるのを前に、沿線で26日、
記念シンポジウムとお別れセレモニーがあり、住民らがバスにまつわる思い出話に
花を咲かせた。

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子供の頃に乗ったせとうちバスと変わらないデザイン。
昔、昔のボンネットバスも記憶にあるけど、デザインは同じだった…。

せとうちバス。                       2012年3月撮影

P3188881

 

昭和44年(1969年)春休み。
伊予西条駅前にて。
この時はボンネットバスではなかった…。

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せとうちバス/瀬戸内運輸株式会社

瀬戸内運輸 wikipedia




ネットニュースを見て、ひっくり返るほど驚いた…。
どんぴしゃ、おじいちゃんの家に行く時のバス。
せとうちバス、西条~中之池・川来須線が廃止される…。

昭和24年(1949年)、瀬戸内運輸西条営業所開設と前後して定期バスが加茂村役
場前(旧加茂公民館前)まで乗り入れ。
それまではおじいちゃん達は徒歩で街に行き来していたとか。
千町地区から伊予西条駅まで約10km、さらに奥地にも集落があるので、大変だったと
思われる。
この時の加茂地区人口は約2,500人。
尚、加茂地区の最盛期人口は大正時代の約3,400人。
昭和32年(1957年)、下津池まで定期バス乗り入れ。
人口は減少の一途をたどり昭和40年代半ばに1,000人を切り、現在は118人…。
そのほとんどは高齢者…。


そんな訳で…。
この路線沿線の住民は激減…。
高齢化なんてもんじゃない…。

75歳以上の高齢者は片道100円で利用できるのだとか。
バス路線の恩恵のない藤之石、千町、荒川地区の高齢者はデマンド型乗合タクシー
の利用で市街地まで行き来できる。

バス路線が廃止されて、今後はどうなるのだろう…。
乗合タクシーなのか、はたまた、コミュニティバスなのか…。
気になるところではある。


現在のバスの状況を確認してみた。
中之池行きが1日3往復、川来須(かわぐるす)行きが1日1往復…。
昔のように頻繁にあるわけではなかった。
運賃は千町まで480円、川来須までだと800円…。
75歳以上の高齢者は片道100円が適用される。


赤い丸の西条駅前からいちばん下の川来須までを結ぶ路線が廃止となる。
  
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母の実家がある加茂地区。
伊予西条駅から加茂川沿いに国道194号で南下すると、クルマで15分か20分ほど
なのだが、かなり山奥の風情…。
終点の川来須までだと30分ほどかかる。

加茂川沿いに南下し、千町バス停がおじいちゃんの家(母の実家)の最寄りのバス停。
最寄りといってもかなり遠いし、最近は誰も使っていない。
あの急勾配の山道を歩けるような若い人はいないのだ…。
おじいちゃんの家は標高250mほどだが、真夏でも夜は身体が冷えるほど涼しい。
夜といえば、夜空の星は感嘆するほど美しい。
天の川はとんでもない数の星がちゃんと見える。
プラネタリウムよりも何倍もすごい。

昭和30年代、2歳から3歳までおじいちゃんの家で育てられた。
目蒲線(現、目黒線)武蔵小山駅から電車にゆられて24時間以上かけて
父に連れられ四国のおじいちゃんの家に。

その頃から「せとうちバス」にはお世話になった。
当時の道路は狭くてカーブのきつい道路、対向車がバスやトラックなどの大型車の
場合、お互いに譲りあうのだが、バックする時はかなりスリルがあった…。
もちろん、車掌さんが同乗していたが、いつの頃からかワンマンに…。

千町バス停で降りるとそこには1軒だけポツンと商店があって、お菓子などを買って
もらうのが楽しみだった。
また、バス停脇には湧水があって、コップがつけられていたのでよく飲んだものだ。
このバス停からおじいちゃんの家まではかなりの急坂を20分ほど歩くのだが、
かなりキツイ…。(いちばん下にストリートビューの写真あり。)

社会人1年生の時、長期出張ということで半年間ほど伊予三島(現、四国中央市)
に住んでいたことがある。
伊予西条から近いこともあって月に1、2回はおじいちゃんの家に遊びにいった。
その時は毎回、駅からバスを利用していたのだが、バス停からの急勾配の山道はこたえた。

人と動物しか通れないような登山道のような道。
段々畑やトウモロコシ畑を横目に行けども行けども…。
クルマが通れる道路はかなり迂回するルートが別途ある。

叔父がバイクを買い、そして、クルマを買いバスに乗らないことが当たり前になって
いった。
しかし、平日は叔父が勤務しているので、そういった時はバスを利用した。
そんな叔父も高齢となったが、”街に降りる”のを躊躇い(ためらい)80歳の今も千町で
元気に暮らしている。
恐らく、クルマの運転は継続しているはず。
マニュアル車一筋なので、高齢になってからATを勧めたそうだが、慣れたマニュアルの
方が安全だろうと…。
娘(僕からみると従妹)も同居していて、クルマは必需品として運転している。

おじいちゃんは山内家の末裔(といっても、分家だけど…)で親の代で土佐からこの地に
移り住んだのだとか。
この辺りの住民は土佐出身の人間が多い…。
おばあちゃんは下津池から嫁いできたのだとか…。
だからか、おばあちゃんは川来須とか中之池、下津池といった地名をよく口にしていた。
雲を見ながら、「川来須は雨かのう…。」などと言っていた。

山の地図を眺めたら、それらの地名や千町は笹ヶ峰の麓に位置する事が分かった。
千町は下の方なので街から近い距離だけど、ちゃんと山の雰囲気が味わえる所。

小学生から中学生にかけて、叔父が笹ヶ峰や瓶ヶ森の登山に連れていってくれた時は
せとうちバスで下津池バス停からアプローチした記憶がある。
川来須から先、国道194号を南下すると、寒風山トンネル(5,432m)がある。
トンネルを通るかどうか心の準備をしておかないといけない…。
心の準備が必要なほど長い長い一般道としてのトンネルを抜けると高知県いの町。
1999年に開通したのだが、もちろん無料。


そうそう、”千町”の話題。
最近は西条市千町の千枚田として知る人ぞ知るエリアに…。
昔は「千枚田」とは言わなかった、「棚田」はあったかもしれないけど、通常は「段々畑」
と言ってた。

「千町の棚田」/日本棚田巡り


昨年11月、国道194号は西条市~いの町間について「そらやま街道」という愛称
がつけられた。
国道194号沿いの加茂川は四万十川にも負けないような清流。
そんな清流を求めて街から人がやってくる。
関西方面からやって来るクルマも目にする。
川で泳いだり、BBQやキャンプ。
ウチの息子たちも加茂川で泳いだものだ。

母方、父方とも加茂川で鰻を獲って食べさせてくれた。
天然物の最たるものだった。
その上、西条の湧水「うちぬき」は全国的にも美味しいと評判の水。
そんな水に晒しておいた鰻は抜群の味。
ウチのママに言わせると、どんなに有名な店のものよりも加茂川の天然物が美味しかったと。

加茂に関する話題/西条市加茂地区の紹介

西条市加茂地区の紹介



国道194号から千町の千枚田方面を。          2013年8月撮影

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おじいちゃんの家の周辺。                  2013年8月撮影

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千町の段々畑。
千枚田といったほうが正しい表現か。
おじいちゃんの家から見た風景。              1995年8月撮影
  
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おじいちゃんの家から徒歩5、6分。
おじいちゃん、叔父が定年退職まで勤務していた加茂郵便局。
母も結婚するまでこちらで勤務していた。
叔父は週に1、2回の当直があったのだが、なんと、電電公社(現、NTT)の電話の
交換業務のための宿直だったのだ…。
ま、同じ郵政省管轄ということで、地方ではそんな実態もあったのだとか。

加茂郵便局は1901年(明治34年)にこちら千町地区に開局。
100周年の2001年(平成13年)8月に国道194号沿い荒川地区の
河ケ平(こがなる)上の加茂公民館近くに移転した。      1995年8月撮影

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2001年、開局100周年を迎えた加茂郵便局は山をおり、国道沿いに移転した。

 






ストリートビューは便利。

千町バス停があったところ。
バス停で下車したら中央の坂道を登っていく。
標高差150mほどを登るので、結構きつい。

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せとうちバス/瀬戸内運輸株式会社





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