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2025/10/13

御殿場線直通運転70周年♪

★御殿場線直通運転70周年♪
  
どんより…。
暑くもなく寒くもなく。

台風23号は伊豆諸島付近にいる。


新宿から御殿場まで、JR東海の御殿場線への乗り入れを行っている小田急ロマンスカー「ふじさん号」。
数年前まで「あさぎり号」という名称で親しまれてきたが、現在は60000形(MSE)が「ふじさん号」として活躍中。

そんな小田急による国鉄御殿場線への乗り入れ開始から70周年。
ずいぶん昔のことだったのだ…。

気動車から電車へ
小田急から御殿場線への直通運転は1955年10月1日に始まった。
70年間、紆余曲折しながらも現在まで続いている。

1955年、小田急は新宿~御殿場駅間で国鉄御殿場線乗り入れ用のキハ5000形を
導入し、特別準急「銀嶺」、「芙蓉」の運行を開始。
「キハ」…、つまり電化されている小田急線から非電化の国鉄御殿場線に乗り入れする
ため気動車(ディーゼルカー)を導入した。
1959年には特別準急「朝霧」、「長尾」が登場。
いずれも富士山や箱根に関連した愛称であった。

1968年(昭和43年)7月、御殿場線の電化に伴い電車に置き換えられ、直通用の
電車は5両連接車に改造した小田急のSE車(初代3000形)を充当された「あさぎり」時代が長く続く。
乗務員については気動車の時代と変わらず小田急の乗務員が担当し、車両と人員がそのまま御殿場線に乗り入れる方式を継続した。

小田急3000形電車(初代) wikipedia

 

あさぎり号からふじさん号へ
国鉄からJR東海へと分割民営化されるなど時代が変化し、1991年3月に大きな転機を迎えた。
1968年からSE車によって行われてきた御殿場線への乗り入れは23年間に及んだ。

小田急が新型ロマンスカー20000形(RSE)、JR東海が371系を新造し相互直通運転を実現し、運転区間は沼津まで延長した。
乗務員は松田駅で交代するようになり、小田急の運転士が御殿場線内で乗務する姿は見られなくなった。

新しく豪華な車両で行われるようになった乗り入れは、結果的に「あさぎり号」が最も華やかだった時期となるものの、バブル崩壊後の利用率低迷という困難にも直面することとなる。
利用率の回復は実現せず、車両の老朽化が目立ち始めたこともありRSEと371系は引退し、2012年3月からは青いロマンスカー60000形(MSE)が乗り入れの役目を受け継いだ。
同時に相互直通運転は再び小田急からの片乗り入れに戻り、運転区間も御殿場までに短縮された。

2018年3月、愛着のある「あさぎり号」の愛称を変更し、新たに「ふじさん号」とした。
インバウンド等に向けて列車の認知度向上を狙ったものと思われるが、軽薄な愛称と
指摘されてもおかしくない。



「あさぎり号」、「ふじさん号」で御殿場線には何回か…。
いちばんの驚きはあの連絡線。
第三川音川橋梁を渡り速度を落とし新松田駅近くで不自然な分岐。
で、凝視していると「反対車線」である上りのレール上に、すぐさま右手に入り、
草ぼうぼうの連絡線を登りはじめる…。
なかなか味わえない「鉄道旅」。
そんな「旅」は70年前から約束されていた。


青いロマンスカーMSE・60000形。
小田急「あさぎり1号」松田駅で乗務員交代。               2013年5月

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